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ADB4点接触玉軸受


4点接触玉軸受は複列アンギュラ玉軸受の特性を備えたベアリングで、深溝玉軸受に対して長寿命・高剛性・アキシャルすきま小となる特性を備えています。

このような特性の4点接触玉軸受にADB技術を適用することで、従来は複合荷重などを受けた場合の保持器摩耗などの問題により適用が難しかった用途に対しても広くご利用頂けるベアリングとなっております。

4点接触玉軸受とアンギュラ玉軸受の比較

4点接触玉軸受の保持器摩耗は、玉速度(=玉スパン)の変動による玉との強い摩擦が原因です。
玉速度は玉の有効半径Rの変化により変動します。右下図アンギュラ玉軸受では、接触点が 0.18DW(DW:玉径)ずれるとRが 95%に縮小、これは不具合が生じてもおかしくない値です。
4点接触玉軸受では僅か 0.04DW の接触点のずれでRが同じ 95%に縮小、不具合が生じ易いのです。
ADBは玉分散により個々の玉速度が自由、4点接触玉軸受の変動する玉速度を許容します。

アンギュラ型ADB及び深溝型の内輪充填方式ADBを上回る特性を備え、従来アンギュラ玉軸受2個で支持する必要があった軸を1個で支えることが出来るものです。

   
     内輪2分割構造

本品は、お客様が軸に2個の内輪を組込み固定するまでは、
容易に全部品が分解します。(保持器が無いため)

Features


少ないアキシャル隙間と
角隙間

1)アキシャル隙間:深溝玉軸受のおよそ1/9
2)傾きが従来の1/10(荷重端のガタ0.1mm : 6002サイズ時)
【図1】

高い負荷容量

1)ラジアル方向 :玉の接触点が倍なので負荷容量も倍増
2)アキシャル方向:接触角±25°による高い耐アキシャル負荷
3)モーメント :アンギュラ玉軸受2個並みの耐モーメント性能
● 図1~図2姿勢、ナノダイヤ潤滑~無潤滑、合計240 時間運転確認【図3】

低損失で安定した高速回転

1)軌道曲率比(軌道曲率半径/玉の直径) 62% ⇒ 摩擦係数0.0008 【図3】
2)高速運転で玉に働く0°方向の遠心力と同じ、合成接触角0°に案内するゴシックアーチ軌道、玉の公転が安定します。

【図3】